大局から小局へ

フィールドに立つと様々なファクターが、アングラーを混乱させる。風、水、水温、流れ、水質、ベイト・・・すべての条件を加味して、答えを出そうとすれば、そのフィールドでは、ルアーを投げ入れるところはないのでは?と感じてしまうほど、混乱してしまうこともある。

特に、反応が皆無のときなどは、「あーでもない、こーでもない」と考え、次第に自信も失っていく。膨大な情報量の中から、結果に大きな影響を与えるファクターを見つけ出す方法として、「大局から小局を見る」という方法がある。

大局から小局への考え方は、会計監査員の手法からも学ぶことが出来る。会計監査員にとって、とてつもなく膨大な会計情報を、ひとつひとつ検査することは、一定の時間内で、結果を出さなければならない監査員としては、とても出来ないことであり、やってはいけないこと。

そこで、彼らがまずやることは、それぞれの分野やジャンルに分けて、統計的観点からデータを俯瞰して見てみること。そして、その中で際立っている部分や、引っかかってくる部分を、見つけ出し、その部分を重点的に紐解いて確認していく。その目の付け所は、ほとんど間違うことがない。

「大局から小局へ」

まず、大局で捉えて、問題点や注視するべき場所を特定する。そして、その部分を細かく調査していく。膨大な情報量をもつ自然界を相手にした場合でも、この考え方は同じだ。

フィールドに立ったとき、いきなりピンスポットを探したりしない。周囲を見渡し山を見る。対岸を見る。全体の流れを見る・・・岩盤の崩れは、その下に大きな岩が沈んでいることを教えてくれる。山の尾根は、その延長にどう岬が続いているかを教えてくれる。樹木の変化は、底質の変化や日照の違いを教えてくれる。

そのフィールドで、最も生物に影響に与えているファクターは何か? 生物たちの、最も関心事は何なのか。水なのか、流れなのか、風なのか。減水傾向にあるなら、彼らにとってはエサを食べることよりも、水のなくならないエリアを選択することの方が大事だ。

無数にある局面の、どこにまず注目するべきなのかを、大局を見て感じ取ること。ただ、湖面を見つめているだけでは判らない。おいしそうなストラクチャーばかりに目をやっていても見えてこない。

そのフィールド全体を包み込んでいる、「大局」に目を向け、その中にある最重要事項を感じ取る。今まで、感じ取れなかったことが見えてくるはずだ。 「大局から小局へ」 その過程に、迷いは必要ない。

迷いなく、自信を持って繰り出されるキャストのサカナを引き寄せる力は計り知れない。

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