忙しくなってくると、なかなか釣りにいけない。イメージや感触ばかりが先行して、次の機会には釣れそうな気がしてくる。しかし、実際のフィールドに立ち、キャストを始めると、その感触は薄れてくる。
果たして、そのイメージや感触は無駄だったのか。いや、それは決して無駄ではない。大切なことは、イメージと現実の調整。様々なイメージの引き出しを用意しておいて、その現実にあったイメージを引き出してくる。
その柔軟性が功を奏することも少なくない。アメリカで行われた面白い実験結果がある。バスケットボールのフリースロー。Aチームには、実地の場の練習時間を与え、Bチームには、それよりもイメージの時間を与えた。
どちらのチームが成功率を向上させることができるか。その結果は、成功率を著しく向上させたのはBチーム。ボールを使った練習を行ったAチームではなく、イメージだけで練習したBチームの方だったという。
イメージのチカラは、実戦を凌ぐ。
これが、イメージトレーニングの真髄であり、多くのトレーナーが、それを重視する理由だ。釣りに行けないときは、悶々とする気持ちを抑え、様々なシチュエーションでのイメージを描こう。
サカナのバイトした感触や、手にした感触をリアルに感じられたら成功だ。