真夏のタフな状況を超スローに攻める方法として、ドン・アイビーノが提唱したドゥードゥリングがある。これは、死にかけのミミズやエビの動きを模したもの。
リグとして使用されるのが、テキサス、キャロ、そして今で言うワッキーだ。ワッキーリグは、実に20年近く前に、すでに日本でも紹介されている。
バーチカルに扱うことを基本として、小動物の、のた打ち回る仕草を演出する。タフな状況でも、確実にビッグフィッシュを獲る方法として、アメリカの西海岸を中心に、一斉を風靡したという。
ドゥードゥリングという扱い自体は、現在の日本では、さほど珍しくない。これを、さらに踏み込んだ方法として、スティッチング・テクニックがある。
スティッチングとは、手でラインを巻き取ること。キャストした後、ラインを指で手のひらに巻き取っていく。5センチくらい巻き取ったら、リールで巻く。
この巻き取る間が、ステイの時間となる。動きを一定にし、超スローに演出できることが、このデッド・スローテクニックの特徴だ。
指でラインを持っているから、もちろん、小さなアタリを獲ることもできる。ピーカン、ベタ凪、プレッシャー。どうしようもなく、行き詰ったときのメソッド。
相当に、鍛えられること間違いない。自分の集中力試しと思って、チャレンジしてみてはどうだろうか。