プレッシャーレイクにおいて、サカナを警戒させるもの。人影は、もちろんエレキ、振動子の音。大場所のストラクチャーなどでは、ルアーそのものが警戒させる場合もあるだろう。
そして、見逃してはならないのが、ラインによるプレッシャー。ラインが、見えるとか見えないとかの話以前に、重要な要素として、”ラインの水切り音”がある。
ラインは、テンションが貼られた状態で、動かされれば、そこには自然と抵抗が生まれる。その抵抗は、通常、自然界に存在しない音であり、経験的に危険を察知できる固体ならば、すぐに見抜く。
テンションがなくなったフリーフォールや、ストラクチャーコンタクトによるヒラ打ち時のバイト。少なからず、ラインテンションの状態が、フリーであるところを無視することはできない。
特に、ルアーをタテにさばくような場合、その点に留意しなければ、大きな音を立てる事になる。ロッドを、ザッと振り上げアクションさせる場合でも、少しでも水を切る感覚をなくしてみる。
「細かい区別をして、認識、選択できること」。熟練者と初心者の違いはこのように表現できる。ラインのもたらす影響への配慮。小さな区別を持つということのひとつとして意識したい。