夏場のセオリーは、涼しいところ。この考え方の基本には、水温と溶存酸素量がある。そして、涼しいところという見方をしたときに、どれくらいその「涼しさ」が魅力的かという見方がある。
バスは、変温生物であるために、何よりも急激な環境の変化を嫌う。その変化の度合いによっては、命取りとなる場合があるからだ。
故に、涼しさの魅力のひとつに、「安定的な」涼しさという見方は欠かせない。流れ込みは、とても魅力的だが、それが一過性であれば、魅力は半減する。
シェードは、魅力的だが、移動してしまうシェードの魅力は半減する。逆に、「安定的」な要素があれば、それは、一級のポイントとなりうる。
野池などの隔離されたフィールドであれば、涼を取れる場所は、限られた場所になる。流れ込みは、何よりもまずチェックする。流れ込みの流れにルアーを乗せて、流れに任せて、落としていく。
このシチュエーションは、バスが想定している状況。バスは、流れ込みからエサが落ちてくることも待っている。だから、いれば一発でバイトしてくる。そして、次にシェード。一日を通して、安定的なシェード。
奥の奥にもぐりこませることと、わずかなアタリを逃さないこと。簡単そうで、難しい釣りだが、うまくいった場合の確度は高い。
とにかくキャストをする前に、まずポイントをしっかりと見定めること。条件が揃えば、バイトには持ち込める。頭からタフだという考えはしないこと。
「安定的」な「涼しさ」。タフだといえばタフだし、そうじゃないと思えばそうだ。魅力あるポイントを高い集中力で望むことだ。