春、啓蟄の頃。地面の下で冬ごもりをしていた虫たちが、春の気配を感じて、地上に現れてくる。そして、新たな生命を育んでいく。その過程では、固体それぞれの成長があり、その成長の仕方も、またそれぞれにある。
甲殻類であるカニやザリガニは、脱皮することにより成長する。そして、それは、硬い鎧を脱ぎさるときでもあり、もっとも、危険にさらされるときでもある。脱皮の時間もさることながら、脱皮直後からの一定期間は、殻も柔らかい。
本来ならば、敬遠するであろう敵も、このときばかりは、攻撃を加えてくる可能性がある。その脱皮直後の状態を表しているもの。それが、プロブルー系のカラーだと云われている。
硬い甲羅も気にしないくらいの固体であっても、消化の負荷をかけない脱皮直後のベイトは魅力的だ。食べやすいものをプレゼンテーションする。その一工夫で、バスをその気にさせてみたい。