春一番が吹いて、早春を迎えるころ、ミドルレンジ以浅の水温は徐々に上がる。定常的に、水温が安定してくると、ディープよりも水温が高い状態が続く。そうなってくると、冬のパターンは終わり。暖かい午後などは、シャローをうろつくようになる。
まだ、スポーニングを完全に意識しているわけではないので、産卵場というよりも、暖かいシャローがカギになる。流れをブロックするストラクチャーがあったり、水温を上げやすい底質だったりする場所がそうだ。
基本的には、動いているバスを狙うので、巻物系が手返しがよいといえる。マッディーであれば、ゆっくり引けるシャロークランク、クリアであれば、サスペンドミノーというところ。ストラクチャーに絡めるならば、スピナーベイトをチョイスすることになるだろう。
広く呼び込むならばビッグベイトの選択もある。確実にストックする場所が明確でないならば、こうした流しの釣りを徹底してみるのもいい。十数投してみて、諦めるのではなく、1日投げ倒すくらいの覚悟の方が功を奏す釣り。
春といえば産卵というイメージが先行するが、まだまだ、捕食先行でアプローチしてみてもいい頃。止めて魅せるスローな釣りが続かないならば、巻き倒す釣りに賭けてみてもいいだろう。
それは、誰か他の人や他の要因との相談ではなく、あくまでも自分のモチベーションとの相談になるだけだ。どんな釣りをしたいのか。自分のサカナは、どんなサカナか。それを、問いかけるときとしたい。