産卵期を控えたバスは、神経質になる。それは、非常にセレクティブになるということで、少しの違いにも反応を示さなくなることを意味する。春といえば、サスペンドミノーが定番だが、ありものをそのまま使っては、もったいない。
セレクティブになったバスに対して、細かな調節を行ってこそ、ルアーは生きてくる。まず、やるべきことはサスペンドチューン。出荷状態のルアーは、ある特定の条件下で、サスペンドするように調整されている。しかしながら、当然水温や気圧によって条件は変わる。
だから、まずはその日の状態に合わせてチューニングする。目指すべき、基本形はデッドスローフローティング。ボディーの下側の中心付近にオモリを貼る。そして、実際に目視で状態を確認してみる。
次に調整すべきは、カラーリング。ゴースト系、メタリック系、チャート系、etc。水になじむという感覚を基本に、ローテーションしながら反応を確かめていく。神経質な時期には、より細かな調整を。
このわずかな違いが、釣果に影響するという、心構えを持つことが賢明だ。