桜が、ようやく満開をむかえてきた。多少の冷え込みはあっても、基本的には春。その傾向と判断していいという証だろう。空も、陸も、水中も、一気に春らしくなる。こうした自然界の動きは、まるで示しをあわせたかのように動き出す。
新聞もテレビもないにも係わらず、同じエネルギーやメッセージを感じている。こうした自然のエネルギーを感じ取ること。狩りの世界では、それを行うことが基本だという。まず、自然の気配を狩る。狩りというのは、実際に獲物を狩る以前に始まる。
それは、「自然と会話する」と表現することもあるように、「自然のことは、自然に訊け」と教えてくれる。動物達が動き出すのは、必ずしもマズメ時だろうか。ターゲット以外のものたちの動きは参考にならないだろうか。
固定観念をふるい落として、ありのまま、感じるままに任せてみる。知識や情報だけで解を導き出せないのは、人間の社会や経済においても同じ。考えすぎると、物事は難しくなる。知識や情報というのは、感覚を導き、繋ぎ合わせるためのもの。
それ以上に、過信しすぎないこと。自然の中に身をおいて感じること。それだけでも、釣り糸を垂らす価値が大きい。