シャローにいるはずのサカナ。しかし、その姿が一向に見当たらないことがある。そこで、「シャローにはいない」と判断するのは、少し早合点といえるだろう。サカナにとっても、シャローは危険。自分から視認できれば、相手からも見える。
それは、本能の上でよくわかっていること。ただし、産卵を控えたエリアの確認。シャローに上がりたい気持ちは抑えられない。バスは、少し下にいる。シャローにバスが見えないなら、その調度見えなくなる境目をチェック。
そこにストラクチャーやカバーが絡めば、なおさら要チェックポイントとなる。ただ、近づきすぎも禁物、そして、見えないからカバーも微妙。であれば、シャロー側の状況から、想像力を働かせて、少し下を描いてみる。それが出来れば、あとはアプローチ。
カバーを舐めるようにトレースできるなら、ルアーの種類は、限定する必要はない。あとは、水温の変化状況との相談だ。バスは、これからの数ヶ月、1年の中で最も重要なイベントを向かえる。捕食、繁殖、生存。
この本能のトライアングルの一点の中に、さらに同じトライアングルがあるとみればいい。繁殖で捕食、繁殖で生存。もしくは、シーズン真っ只中、繁殖で繁殖か。そして、エネルギー効率。より少ないエネルギーで、より高い効果を得ること。
すべての生きとし生けるものの黄金律。こうした原理原則は、常に忘れない。そうすれば、下手な外し方は回避できる。