一世紀以上も前から培われたもの。アメリカンルアーには、その歴史を感じる。その間の変わらぬ支持と実績。パイオニアとしての自負。流行すたりに振り回されない故の、安っぽさにも、どこか無骨さを感じる。
それも、また歴史のひとつ。後発モノにも、優れたものは多い。しかし、どれもそのDNAを受け継いでいる。ただ、そこにあるのは進化だけ。奇を衒うことも、奇抜さも珍しさも必要ない。それらは、どれをとっても蛇足となる。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という。自分の経験をはるかに凌ぐ歴史によって、磨かれ、生まれ、残ってきたもの。モノが飽和し、混沌とする現代だからこそ、改めて見直してみる機会が必要なとき。静かにうなずけるものが、きっと、それにはあるはずだ。
そして、信頼できるパートナーになる。疑いも、迷いもなく手に出来る。それが、本当の強さではないかと感じる。