その日、ルアーへの反応はどうか。シャッド系?フラットサイド系?そして、サイズやアクションは?それを選択するために、状況を想定し、色々と考えることはできる。いわゆる「理論的」に考えることはできる。
しかし、理論は、あくまでも理論。人間側の考え方で、導き出されるもの。実際は、理論的思考のための材料を、すべて揃えることはできないし、現実的ではない。だから、どうしても「感覚的」な部分が入る。
しかし、その「感覚的」な部分こそが重要。理論で導き出すのは、第一レベル。基本的な選択にあたる部分までだといえる。それ以降は、感覚的な部分が大半を占める。その感覚的な部分の表現として、「水あたり」と表現することがある。
つまり、その日の状況にマッチしているかどうか。それは、フィールドとの馴染みかかもしれないが、自分自身との馴染みも加わってくる。ルアーというよりも、全体の「行為」としてどうか。「水あたり」という表現は、理論では説明できない部分を包含しており奥深い。
「水あたり」がどうか判断するには、「感じる」ことが、最も重要になる。「考えること」は、物事を難しくすると云われる。それは、釣りの世界でも、まったく同じ。むしろ、釣りの世界の方が、それを、最初から求められていたといえるだろう。
あれこれ考えること前に、「水あたり」を「感じてみる」。アングラーの基本といえば、基本だ。