アフタースポーニングの、有効なメソッドとして、グラスエリアのバジングがある。そのバジングの中でも、ワームを使ったバジングが、はまると爆発するメソッドだといえる。
バジングの難しいところのひとつには、アワセのタイミングが挙げられるだろう。基本的には、1テンポ遅らせること。一呼吸してから、あわせるといいと云われる。
しかし、実際には、出た瞬間に、思わずアワセてしまうことは少なくない。すぐにアワセてはいけないと分かっていても、そこは、悲しい性、カラダが反応してしまう。
それは、トッププロの世界でも同じらしい。リック・クランは、それを防ぐために、あえて泳ぐワームをみないという。リーリング時にみるのは、次にキャストする場所。
そこに視線をおいて、淡々と巻く。出たと感じてから、視線を戻してアワセる。そのタイミングが、ちょうどいいという。「バジングのよそ見メソッド」。勝手に、そう名づけてみることにする。
自分の感情を、すべて完全に制御できる人は少ない。だから、それを前提にして、プランに取り組む。
それは、自分の弱さや力のなさを示すことではなく、むしろ、自分を知っているという強さの証だといえる。