バス釣りというゲームは、基本的に確率のゲーム。それは、なぜ様々な種別のルアーやリグがあるのか、その理由を考えて見れば、容易に理解できる。
状況は、その時々で異なるために、その状況に応じて、最も効率よく釣る方法は何か。その追求した結果が、道具のバリエーションに現れている。確率ということを考えたとき、まずはじめに思いつくのは、マジョリティの動き。
つまり、そのフィールドのバスの大半が、どういった状況にあるのかを考えることだ。対象とする数が多ければ、確率は上がるという考え方だ。しかし、この大多数という数に比例して、反応しやすいバスの数も増えるかというとそうではない。
これが、ひとつの陥りやすい落とし穴だ。ある状態のバスは、100いるが反応するのは3%だとする。つまり、3匹しか反応しない。一方の状態は、20いるが反応するのが30%であれば、釣りやすいサカナは、6匹いることになる。
あとは、100に対する3%に出会う確率と、20に対して30%に出会う確率の比較ということになる。ケースに当ててみるならば、ミドルレンジにバスはいる。しかし、反応を得るのは難しいという状態。
一方で、カバーにつくバスがいる。カバーにつくバスは、比較的ルアーに反応しやすい。しかし、わかりやすいカバーにつく個体数が、絶対的に少ないと判断されるときなどがある。どちらの状態へのアプローチが効率的か。
それは、自分の力量と道具の選定との相談。1日という釣行の中において、戦略を大きく見極める必要性に迫られることがある。そこで、思い切って切り替えることが可能か。
それは、自分の中での確率の基準ひとつ。確率をどのように捉え、考えるか。それは、とても重要なスキルであり経験だろう。