スピナーベイトの原点といえば、シングルコロラドのスピナーベイトだといえるだろう。シングルコロラドのスピナーベイトは、もっともバイブレーションが大きくなることが特徴。
見た目の印象からか人気はないが、機能面でみれば、極めて優秀なスピナーベイトだ。基本的なメソッドとしてのスイミングはもちろん、タテのストラクチャーに対するフォーリングにもいい。
フォーリング姿勢を保つために、ヘッドの上部にブレードがくるようにセッティングする。その分、アッパーアームは短くなるが、それをロアアームの長さでカバーしておく。アームは、長い方がバイブーションを増幅させるからだ。
だから、シングルコロラドの格好は、機能面だけにこだわれば不恰好なものになる。見た目というのは、モチベーションに影響を与えるから、決して、無視してもよい要素だとはいえない。
しかし、見た目の美しさは、どこに着目するかで変わる。機能面や特徴を理解した視点でみれば、それは、”カッコイイ”とみる見方もできるということだ。この傾向は、往年のアメリカンルアーにも見られる。
見た目が、ちゃちいという見方も出来れば、それが的を得ていて、むしろ”カッコイイ”とも見れる。どこに着目し、どう感じ取るか。それは、ルアーがアングラーを見定めているともいえる。