流れか風か、どちらを重要視するべきか。この質問に、米国エリートプロのひとりは、「流れ」を重要視すると答える。しかし、風という要素も、その強さにより、時に、流れを止めてしまうことがある。
この場合は、風の状況を重要視するという。特に、タイダルエリアと呼ばれる、流れを定期的に受けやすいフィールドではそうだ。日本には、少ないかもしれないが、米国では、ダムサイトの開閉で流れが変わる。
そのダムサイトの開閉時間を考慮して、戦略を組むことも少なくない。そういったエリアで流れを軸に戦略を組んだとき、風という要素が、それに影響するかどうか。
期待した流れを止めてしまうような風であれば、そういった風は無視することはできない。戦略そのものを見直す必要に迫られる。ある河川エリアでも、時間帯で流れが変わるところがある。
そうしたエリアでは、流れが変わるのが、目に見えてわかることがある。それは、戦略の変え時と考え、たとえば、カバー釣りからエリア釣りに切り替える。
つまり、どちらがどれだけ重要か、どれだけ重視するべきかという話は簡単ではない。それぞれの状況によって見方を変える。その変化を感じ取れるような注意力や観察力。それを前提に、流れや風という要素を捉えたい。