これからの選択の基軸になる要素は、「溶存酸素量」。つまり、「水通し」ということだ。水通しの良い場所には、ベイトが集まる。もちろん、バスも寄ってくる。
ハンティングに持って来いのシェードがあれば、格好のスポットとして成立する条件を満たす。逆に、どんなにいいストラクチャーも、この条件を満たしていない場所は期待できない。
ワンドの奥だとか、水の流れのない水路の奥など、先月来までよかったエリアからサカナは消えてく。密生したウィードでは、外側のシェード部分が、狙いどころとなるが、数は出ない。
やはり、パラパラとあるアシなど、シェードと水通しの条件を揃えているところがいい。水深は、それ自体で決定的な要素にはならない。浅くとも、深くとも、水通し+シェード。
条件を満たせば、バスはいると思っていい。そういった視点で眺めてみると、気付かなかったところに気付くことがある。自分と同じ車種の車には、よく気付くのと同じ。見ようとしなければ見えないのだ。
フィールドに着いたら、「いつもの場所」に直行する前に、違った視点でフィールド全体を眺めてみる。違った視点とアプローチは、経験の幅を広げてくれる。
はじめは、戸惑いもあるかもしれないが、上達するためには、避けて通らない方がいい道だ。これは、特別な方法でもテクニックでもない。基本中の基本に立った考え方のひとつ。
今、バスがフォーカスしていることは何か?基本に立てば、思考にゆるぎない柱を持てる。そして、自分の意思で選択すること。これ以上の、信頼できる情報は他にはない。