ラインスラックがGOしたらあわせるからスラッゴー。ジッターとは、ズレや歪をを表現することだから、その動きは、不規則になってこそジッターバグ。
瀕死の状態のふらつきを表現するからダイイングフラッター。おばけのように水面を動くからか、ザラスプーク。同じコンセプトのルアーは、いくつもあるが、そもそも、なぜそれが作られたのか。
オリジナルの名は、しっかりとその体を表している。もちろん、ダイイングフラッターを、ジャークして使うこともできるし、それが、間違っているということは決していない。
しかし、製作者の意図を確実に汲み取れば、そのルアーは、最大の力を発揮してくれる。その本来の想定された力を知ってから、別の使い方を模索してみてもいいだろう。
現代のルアーは、およそ50年以上も前から、存在してきたルアーたちのレプリカにすぎない。それらは、いろいろな思いを重ねてきて、いろいろな使われ方をしてきた。
しかし、そのルアーがなぜ、そう呼ばれるのか。それを、ほんの少しだけでも意識すれば見えるものがある。先人たちのすばらしい知恵の数々。
それは、人間の英知を結集した、まさに、人間にしか作りえない”道具”だ。その奥深さが、また釣りを面白くしてくれる。