ヘドン社のソナーに代表されるブレードルアー。このルアーコンセプトは、非常に面白い。リップレスクランクベイトとして、ソナーが発表されたのは1959年。今から50年以上も前のことだ。
このルアーの本当の特徴は、ノンラトルバイブとか、メタル系ルアーではない。ラインを繋ぐプル・ポイントとして、3つの穴が用意されていること。その特徴とは、DC&ACと呼ばれる、その使い分けにある。
デプスコントロール(DC)、アクションコントロール(AC)。つまり、水深とアクションのコントロール。前方の穴を使えば深いゾーン、後方の穴を使えば浅いゾーンを狙える。
さらに、前方の穴を使えばタイトアクション、後方の穴を使えばウォブルアクションになる。このルアーの狙いは、シーズンを通して、水深とアクションを使い分けて使えるということ。
まさに、超音波を発して物体を探知する”ソナー”。サーチベイトとしての役割を果たしてくれる。このルアーをメタル系ルアーとカテゴリーしていれば、おそらく、寒い時期にしか登場させていないだろう。
しかし、このルアーをサーチベイトとして、カテゴリーしておけば、登場の場面は年中ある。アングラーの定義するカテゴリーひとつで、ルアーの役割は、すっかりと変わってしまう。
活かしきれていないルアーはないか。雨で釣りを断念した日には、そんな視点でタックルボックスを眺めてみてもいい。